泌尿器科の疾病と解説

排尿に関する症状

夜尿症が治らない

昼間も常にパンツが濡れている状態は、「遺尿症」といって先天的な尿路異常が考えられます。この場合には、手術が出来る泌尿器科の受診が必要です。
「おねしょ」が直る為には、”脳の発育(抗利尿ホルモン・睡眠深度・膀胱の不随意収縮の抑制など)”、”膀胱の成長”などを待つ必要があります。成長の度合いには個人差が見られますので、小学校に入るくらいまでは全く慌てる必要はないのではないかと思います。
小学生以降では、「お泊まり」など行動範囲が広がります。放置しても良いのかもしれませんが、本人への精神的苦痛を考えると10才位まで続くようでしたら泌尿器科や小児科の診察を受けても良いと思います。

陰茎や陰嚢の症状

おちんちんが剥けない
包茎のおちんちんが赤く腫れて痛がっている
包皮が戻らなくなってしまった

男の子を育てているお母さんの多くが悩んでしまう症状です。日本人では仮性包茎が多いと言われています。その場合には思春期前後で剥ける事が多いため、慌てることはありません。一方、真性包茎の男の子の場合は、上記症状のように”亀頭包皮炎”や”嵌頓包茎”を起こすことが有ります。このような場合には治療が必要ですので早く専門医の診察を受ける必要が有ります。

睾丸が無いようだ

この場合、今までに一回も陰嚢内に精巣を触れた事がないのか?が大切です。お風呂上がり等で緊張が緩んでいる場合に睾丸が有る場合は、「移動睾丸」であり、通常は治療は必要ありません。どんなときでも睾丸を触れないのは「停留睾丸」と言って手術が必要です。手術が出来る泌尿器科の受診が必要です。

片方の睾丸を痛がり、赤く大きくなっている

突然に発症した場合には、精巣捻転などの早急に対処する必要のある病気が多い症状ですので、早く専門医の診察を受けてください。片方が腫れていても、痛みがない場合は陰嚢水腫や鼠径ヘルニアが考えられます。急がないでよいですが診察を受けてください。

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